Archive for 2013

鬼平犯科帳






鬼平犯科帳       さいとう・たかを
原作/池波正太郎   脚色/久保田千太郎





初のマンガ本の紹介です。
さいとう・たかを先生の漫画が大好きで、これまで、
ゴルゴ13、サバイバル、ブレイクダウン、
影狩り、雲盗り暫平、無用ノ助、藤枝梅安、剣客商売、餓鬼いくさ
読んできましたが、その中でも好きなのが、

「鬼平犯科帳シリーズ」


これは原作が池波正太郎先生で、時代小説、映画、ドラマ
にもなっている最高の物語です。


鬼の平蔵こと長谷川平蔵が悪党を成敗する話し。
長谷川平蔵は火付盗賊改方の長官であったのは、1787年(天明7年)から、
1795年(寛政7年)のこと。
1783年(天明3年)の浅間山噴火や折からの大飢饉による農作物の不作により、
インフレが起き、各地で打ち壊しが頻発し、世情は酷く不穏であったという。
1787年(天明7年)に松平定信が老中に就任。
寛政の改革が始まったが、経済不安から犯罪も増加し、凶悪化していった。
そこで長谷川平蔵を火盗改方の長官に任命した。
というのがスタート。


池波正太郎先生が書いた、
「つとめ」「おつとめ」「はたらき」は、盗みのこと。

「急ぎ働き」
「畜生働き」
「独り働き」
「流れづとめ」
「狗」
「口合人」


などの盗人用語も調べながら読むと面白いのです。



人間味があり、弱気を助け、
時にはコミカルで笑いがある、
鬼の平蔵が垣間みれる本です。

池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」を読む前に、
さいとう・たかを先生の「鬼平犯科帳」で下調べをしながら楽しむ!
というのもありじゃないでしょうか〜。
原作とちょっと違う話しもあるので、探しながら読むのも楽しいです。



Asakusa Portraits  Hiroh Kikai




Asakusa Portraits    Hiroh Kikai




写真家 鬼海弘雄の浅草を行き交う人々の写真集。


まずは、鬼海氏の写真は「ちから」がある。
と、よく言われています。
その「ちから」というものが、ナニなのかは分かりません。
正確には「何のチカラ」なのかわかりません。
 
僕が初めて鬼海弘雄さんの作品を見たときは、
「愛」で包まれていました。
愛のチカラ。これにつきました。
 
「ニンゲン」を捉えるということにおいてこれほどスペシャリストが
いるんだと感動した事を覚えております。
また、作品が「優しい」のです。

今回紹介した作品集は洋書で、ドイツから出版されてます。

 
 

 

織と文  志村ふくみ


織と文 志村ふくみ


重要無形文化財保持者「紬織」
染織家志村ふくみ先生の作品と随筆集です。


僕が初めて先生の作品を見たのは18歳の時でした。
染織の世界の技術、技法、見所もわからない時でしたが、
先生の作品を見た時は惹き付けられたました。


「回帰」と題された作品です。
 
 

この本は先生の多数の作品と共に、その時の作品を制作するにあたり、
想い描いていた情景やヒントとなった言葉が綴ってあります。

作品「月の象徴」「マルコ」の項では、
絵具がねころんでしまう。と岡田兼三先生の言葉と対談します。
 
 
「一つの迷いが解けたら、二つの迷いが待っている。歩くということは、迷いをより多くもつことではないかな、と思う。何か掴みたいけど、どんどん奥へ入ってゆく感じ、キリがない。これでいいってこともない。かくあるべきだってこともない。単なる決断、努力では何も掴めない気がする。油断すれば絵具がねころんでしまうからね、とくに昨日から今日に続くところを、昨日の技術に任せておいたら、絵具がパタンとねちゃうんですよ。今日というものをしっかり持たないと、絵具が死んじゃうような気がします」

「てさぐりしていて、手探りするには時間がかかるんです。毎日すごしていますと、その間にいろんな思いが浮かんでくる。それを絵に入れてはいけないんです。というのは、出発点の時、少しぐらい欠点があっても、それをそのまま仕上げないとダメだと思う。私は途中で浮かんできたことは、次の絵に描くことにしています。悪いところは、悪いままみてもらうしかない気がします。制作中はできるだけ考えない、絵と絵をかく間は考えてもいいけど、絵をかく時には、できるだけ考えるな、といいきかせてるけど、それが考えるんです。最初に思ったことを最後まで突っぱることだけが大事なんです」
と。


僕がこの本を初めて手にしたのが20歳の時でした。
その時、人間国宝の先生達は僕にとってとてつもなく遠い存在で、完璧で、最高で、
作品に近づくと自分は脆く崩れていく感覚におちいってました。
でもこの本を見て、読んで、ああ先生方も色々考えて、試行錯誤して、葛藤して作品を創られてるんだなと、想った記憶があります。

作品の裏付けや想い、なかなか見ること、読むこと、できません。
この本で先生との距離が近くなればいいな〜といつも想ってます。

 

川口の匠




川口の匠     企画・編集/川口市立アートギャラリー・アトリア




川口市立アートギャラリー・アトリアの開館五周年記念事業の一環として発刊された写真集「川口の匠」と題された職人達のインタビュー写真集。

写真はもちろん、インタビューの内容や、職人さんの言葉が胸に響きます。
「作るとは、」という事にふれる事ができます。


はじめに、
「この本が、人と人、ものづくりの今と未来をつなぐ、
そのきっかけになることを願います。」と。


12人の職人さん、
その中の美術鋳造師の竹脇榮九郎さんが彫刻家さんから言われた一言、
「たとえいい品物を百点納めたとしても、一度でもいいかげんなことをしたら、
君の信用はゼロだよ」と。

本当にそのとおりだなと。


そして、
12人の職人さんがが口にしていた言葉、
「ものをつくるということは、楽しいよ」と。


この言葉にこそ、ものづくりの神髄がある気がしてなりません。



ONE HUNDRED STONEWARES












ONE HUNDRED STONEWARES  西野嘉章 編集 上田義彦 撮影 原研哉 AD






東京大学総合研究博物館が所蔵する
石器類コレクションを上田義彦先生が撮影した写真集
編集はもちろん西野嘉章先生!
そしてデザインは原研哉先生!

あ〜
もう、この御三家の作品集

「BIOSOPHIA of BIRDS」
「CHAMBER of CURIOSITIES」
「ONE HUNDRED STONEWARES」

 


BLABAC PHOTO






BLABAC PHOTO    MIKE BLABAC






DC OFFICIAL PHOTOGRAPHERのマイクブラバックさんの写真集
「BLABAC PHOTO」
20年かけて撮りためてきたスケートシーンの写真集です。
SK8好きな人、90年代スケートシーン好きにはたまりません。

その集大成です。

自分の事におきかえてみると、
20年の仕事と考えるだけで重いモノがありますね。
理屈ぬきで良い作品集です。ながめるだけでイイです。



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