デザイン学










デザイン学 思索のコンステレーション  向井周太郎 著






武蔵野美術大学 基礎デザイン学科名誉教授の向井先生の著書
「デザイン学のアルファベット」という表題の講義をまとめたこの本
内容は



constellation(a) abduction
アブダクション−生命の根原へ、制作の地層へ

constellation(b)(c) bauhaus & cosmology
コスモロジーとしてのバウハウス

constellation(d) degeneration
マイナス方向への遡行と生成

constellation(f)(g) furi(miburi)=gestus
世界の生成プロセスとしての身振り

constellation(i) interaction
相互作用−呼びあい、触れあい、響きあいの生成

constellation(k) katamorph
メタモルフォーゼと生命リズム

constellation(r) Relation/relation
均衡関係がもたらす新たな造形

constellation(r)(s) rhythums/rhythm & struktur/structure
リズムの構造・構造のリズム

constellation(t) trube
生命の原像へ、生成の原記憶へ

constellation(u) urbild
原像とメタモルフォーゼ

constellation(q)(w) qualitat/quality & werkbund
生活世界の「質」と工作連盟運動

constellation(w) weg/way
二十一世紀のあるべき生活世界の道

constellation(v)(w) value & wealth
あるべき生活世界の形成−真の価値と富とはなにか



思索のコンステレーションとは、向井先生の思索やデザインという行為や、
その学の生成方法を意識化し、ひとつの問題提起としたものです。



その生成方法とは「コンステレーション」であると。
 


デザイン学のアルファベット
アルファベットという表現は、a から z まで、アルファベット二十六文字の、
それぞれの音韻を頭音とする。向井先生のデザインボキャブラリーの語群の中から、
一語ずつ選んで、それらのことばや概念との出会いやそれらの意味の世界を語っていくことで、デザイン学思索の風景がかければと希ってデザイン学のアルファベットとしている



これもまたむつかしい本。。。
基礎デザインという謎の学問(笑)

基礎デザインとは実学ではなく虚学であると

デザインとは単にVIDUALではないと。
色、形、見ためだけではなく、
機能、安全性、価格、流通、材料、環境........
形態すべてがデザインを考慮する要素になると。

デザインとは関わるすべての人の生活や生命が循環する世界をもデザインする
ということだと思います。


美しいデザインであるか?と
そこには思想・哲学・理念が必要にならないわけがないと。


デザイン理論の提唱によって在来の分野的デザイナーではなく、
総合的見地から、諸領域の関連性をふまえてデザインの問題を追求する形



「生成するデザインの知」がいっそう重要であると思いました。


デザインの歴史、思想、制作、理念、
重いはずです。
この本は想いです。